ここから本文です

なぜ人気?BTSが世界級になるまでの軌跡

シネマトゥデイ

2019年8月4日 (日) 18時22分 更新

グローバルスターとなったBTS - 映画『BRING THE SOUL: THE MOVIE』より - (C) 2019 BIG HIT ENTERTAINMENT Co.Ltd., ALL RIGHTS RESERVED.

グローバルスターとなったBTS - 映画『BRING THE SOUL: THE MOVIE』より - (C) 2019 BIG HIT ENTERTAINMENT Co.Ltd., ALL RIGHTS RESERVED.

シネマトゥデイ

 韓国の人気ボーイズグループ・BTSに迫ったドキュメンタリー映画『BRING THE SOUL: THE MOVIE』が8月7日に公開される。同作はワールドツアー「BTS WORLD TOUR‘LOVE YOURSELF’」の打ち上げでのメンバーらの会話から、ツアーを振り返っていく内容となっているが、映画公開前に“世界級”の人気を誇るBTSが同ツアーに至るまでの軌跡を振り返る。

 BTSは、RM、SUGA、JIN、J-HOPE、JIMIN、V、JUNG KOOK からなる7人組のボーイズグループ。デビューは2013年6月13日。グループ名には「10~20代に向けられる抑圧や偏見を止め、 自身たちの音楽を守りぬく」という意味が込められており、デビューシングルに収録されたタイトル曲「No More Dream」も若者の夢や息苦しい現実について歌うなど、そのコンセプトがはっきりと打ち出された歌詞や強烈なヒップホップサウンドで視線を集めた。

 その後、「O!RUL8,2?」(2013)、「SKOOL LUV AFFAIR」「DARK&WILD」(2014)といったアルバムを次々とリリース。順調にファン層を築き、MelOn Music Awards をはじめとする複数のアワードで新人賞を受賞するなど、2013年にデビューしたグループのなかでは当初から存在感を放っていた。

 とはいえ、ここまではあくまで“有望株”という位置付け。活発に活動するもブレイクへの一手がつかめないでいた彼らにとって、大きなターニングポイントとなったのは2015年にリリースしたアルバム「花様年華 pt.1」だ。

 それまでヒップホップ色の強い楽曲をメインとしてきたBTSだが、同アルバムのタイトル曲「I NEED U」は力強いラップとリリカルなメロディーが組み合わさった楽曲で、ミュージックビデオでもそれまでの強烈なイメージとは異なる繊細で切ない世界観を披露。同アルバムで人気を得たBTSは、音楽番組で1位を獲得することが人気の指標の一つとなっている韓国でようやく初の1位を手にした。大手事務所のグループがデビュー1年以内に1位を獲得するケースも少なくないなか、中小事務所の彼らが初1位までにかかった期間は約2年。決して短いとは言えない苦労の時間を乗り越え、続くアルバム「花様年華 pt.2」「花様年華 Young Forever」でその人気に拍車をかけた。

 そこにたどり着くまでの間、日本をはじめとするアジア各国やアメリカなどでパフォーマンスを披露し、海外でも着実にファンを増やしてきたBTS。世界的にその人気が爆発したのは2016年のアルバム「WINGS」だった。誘惑と葛藤をコンセプトに掲げた同アルバムのタイトル曲「Blood Sweat & Tears」では世界的な流行ジャンルであるムーンバートン・トラップを採用し、これまでにないダークで蠱惑的な世界観に挑戦。韓国国内の音楽チャートを席巻しただけでなく、「ビルボード200」で当時の韓国アーティスト史上最高位となる26位にランクインという快挙を達成した。

 さらに、翌2017年にはアメリカの四大音楽賞の一つであるビルボード・ミュージック・アワードでトップ・ソーシャル・アーティスト賞に輝く。これは2011年に同賞ができてから6年連続で受賞していたジャスティン・ビーバーを抑えての受賞で、BTSは熱心な投票などで支えてくれたファンに向けてスピーチで感謝の言葉を語った。以降、彼らは2019年まで三年連続で同賞を受賞している。

 そうした熱心なファンを生み出すBTSの魅力は、楽曲のクオリティーの高さやメンバー自身が作詞作曲といった楽曲制作に携わっていること、メッセージ性の強い歌詞、キレキレのダンス、いろいろな解釈ができる作り込まれたミュージックビデオなどさまざまな点が挙げられるが、なかでも注目を浴びているのはウェブコンテンツの展開やSNS戦略の上手さだ。

 彼らのYouTubeアカウントには、ダンス練習から舞台裏の姿まで多彩なコンテンツがアップされているほか、Twitterやライブ配信アプリなどを巧みに利用したファンとの交流にも力を入れている。次から次へと配信されるコンテンツでファンを飽きさせないだけでなく、それらのコンテンツから垣間見えるメンバー同士の絆や、グループであるからこそ生まれる魅力の化学反応も彼らが人気を集める理由の一つだろう。

 2018年に日本でも劇場公開された映画『Burn the Stage : the Movie』には、彼らのファンへの思いや、世界的スターへの階段を駆け上がっていく姿が収められている。YouTubeのコンテンツ「BTS:Burn the Stage」に収録されていないシーンで構成された同作は、ワールドツアー「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR」を追いかけたドキュメンタリー。ビルボード・ミュージック・アワードでの受賞の様子や、米有名トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」への出演、そしてアメリカ四大音楽賞のうちの一つであるアメリカン・ミュージック・アワードでのパフォーマンスなど、BTSの勢いを証明する数々の瞬間が刻み込まれている。

 世界が注目する存在となったBTSは、新しいアルバムを引っ提げて2018年にワールドツアー「BTS WORLD TOUR‘LOVE YOURSELF’」で世界各国を飛び回った。8月7日に公開される最新作『BRING THE SOUL: THE MOVIE』ではそのツアーに密着。予告編にはリーダーのRMが「韓国公演はいつも緊張してる」と語る場面もあるが、フランス・パリで行われたツアーの打ち上げでメンバーはどんな言葉を交わすのか。力強いライブシーンやその舞台裏の映像などを交えつつ、BTSの飾らない素顔が映し出される。(編集部・吉田唯)

本文はここま>
でです このページの先頭へ