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星野源、内気なキャラがハマり役!6年ぶり実写主演映画も話題

シネマトゥデイ

2019年8月11日 (日) 12時06分 更新

『引っ越し大名!』では読書好きの侍に - (C)2019「引っ越し大名!」製作委員会

『引っ越し大名!』では読書好きの侍に - (C)2019「引っ越し大名!」製作委員会

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 ミュージシャン、俳優の星野源が、実写映画では6年ぶりの主演を務める『引っ越し大名!』が間もなく公開される。本作で演じるのは、高額な費用のかかる遠方への国替え(引っ越し)を執り仕切る大役を引き受けるハメになった引きこもり侍。これまでにも星野はテレビドラマや映画で度々内気なキャラクターを演じ、親しまれてきたが、そこにはいくつかの共通点があった。

 本作は、何度も国替えをさせられた実在の大名・松平直矩のエピソードに基づく、土橋章宏の小説「引っ越し大名三千里」を映画化。人と交わらずにいつも本を読んでいることから「かたつむり」と呼ばれる書庫番の片桐春之介(かたぎり・はるのすけ/星野)が、「本好きなら物知りだろう」との理由から、誰もが敬遠する「引っ越し奉行」に任命され、いやいやながらも、幼なじみの鷹村源右衛門(たかむら・げんえもん/高橋一生)や引っ越し奉行の前任者の娘・於蘭(おらん/高畑充希)らに支えられながら、成長していくさまが描かれる。

 原作者の土橋は、星野のキャスティングについて「星野源さんは『逃げるは恥だが役に立つ』の津崎の時代劇版のようで、ピッタリでしたね。不当に自己評価が低いところも見ていて面白かったですし、挙動不審なお芝居が本当に上手くて嬉しかった」と、星野の当たり役を引き合いに出しながらコメント。社会現象になった2016年放送のドラマ“逃げ恥”では、彼女いない歴35年のIT企業のエリートサラリーマン・津崎平匡を演じていた。常に人と距離をとり自分のルールにのっとって独身生活を謳歌していた彼が、ひょんなことから彼氏ナシ・職ナシの森山みくり(新垣結衣)と雇用主と従業員として“契約結婚”する。津崎がその奇妙な共同生活の中で自分と異なる価値観に触れ、戸惑い抵抗しながらもそれを受け入れていくさまは、春之介と通ずるところがある。

 また、園子温監督と組んだ映画『地獄でなぜ悪い』(2013)では、ヤクザに「逃げたら殺す」と脅され、彼の娘を主演にした映画を制作するハメになった「巻き込まれ型」のキャラクターを好演。ごく平凡な青年が裏社会に足を踏み入れ、しまいには血まみれになる場面も。

 そして、初主演映画『箱入り息子の恋』(2013)で演じた市役所勤めの主人公・天雫健太郎には、「春之介の現代版」と思えるほど共通点がある。健太郎は、家と職場を往復するパッとしない日々で、ペットのカエルだけが癒やしの存在。そんな彼の行く末を心配する両親がもってきた見合い話から、「恋愛」という未知の領域で悪戦苦闘する。ようやく巡り合った運命の相手、盲目の可憐なヒロイン・奈穂子(夏帆)との試練に満ちた恋模様は「ロミオとジュリエット」のよう(実際にバルコニー越しの場面もある)。彼が生まれてはじめて人生に目的を見いだし、「判を押したような日々」と決別する過程は、春之介そのものだ。なお、星野は『箱入り息子の恋』と『地獄でなぜ悪い』で高い評価を受け、日本アカデミー賞やTAMA映画賞、ヨコハマ映画祭など、映画賞の新人賞を総なめにした。

 6年ぶりの主演映画『引っ越し大名!』を、星野は「大好きな本の知識を生かして、どんどん大きくなる男の話。すごく面白くて、最後に感動する、こんな時代劇はなかなかない」(7月23日の完成披露試写会より)とアピール。人には変わらなければならない時期があり、リストラ、経費削減など、山のような試練とプレッシャーに見舞われながら進んでいく春之介には、多くが共感し、勇気づけられるはずだ。(編集部・石井百合子)

映画『引っ越し大名!』は8月30日より全国公開

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