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石橋蓮司、阪本順治監督『一度も撃ってません』で18年ぶり映画主演!

シネマトゥデイ

2019年12月4日 (水) 05時00分 更新

『一度も撃ってません』から岸部一徳、桃井かおり、石橋蓮司、大楠道代 - (C)2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ

『一度も撃ってません』から岸部一徳、桃井かおり、石橋蓮司、大楠道代 - (C)2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ

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 クセのある悪役などで名バイプレーヤーとして活躍する俳優・石橋蓮司(78)が、2020年4月に全国公開される、阪本順治監督の新作映画『一度も撃ってません』で、18年ぶりに長編映画で主演を務めることが明らかになった。

 本作で石橋が演じるのは、昼はうだつの上がらない小説家、夜は伝説の殺し屋・サイレントキラーなのでは……と囁かれる主人公・市川進/ペンネーム・御前零児(おまえれいじ)。いつも殺しは人任せで、一度も人を撃ったことがない市川が、旧友や妻を巻き込んだ危機に巻き込まれるさまを描くハードボイルドコメディだ。

 脚本は、ドラマ「探偵物語」シリーズや『野獣死すべし』など、アウトローでハードボイルドな男たちを描き続けてきた丸山昇一。阪本監督とは『行きずりの街』(2010年)以来、9年ぶりのタッグとなり、「50年続く青春映画」「笑えるノワール」をイメージし、石橋の主演映画として書き出した。

 石橋にとって長編では、『弘兼憲史シネマ劇場「黄昏流星群」星のレストラン』(2001)以来の映画主演。半世紀以上のキャリアを誇る石橋にとっても、かつての空気を感じられる撮影現場だったようで「撮影スケジュールをとにかくこなす、という事だけでなく、昔僕たちが若い時代に作っていた映画のように、アイデアを出し合ってやれた現場でした。夢を諦めながらも必死にしがみついていく我々世代の大人達の話です。言ってみれば、“昭和の時代の挽歌”というのでしょうか」と振り返る。

 さらに石橋は「ハードボイルド映画ですから、撮影中、もっとかっこよく歩きたいな、なんて思うんですが、年なんですね、まっすぐ歩こうとするけど余計によれちゃったりして」と笑いつつ「この映画は、お利口さんに生きる事ができず不器用で、でも心情的には熱いものがあって、時代に合わせて生きていく事ができない人間たちの物語です。それが昭和の人間の良さであり、”悪さ”とも思う。そんな作品になってくれればと思っています」と語っている。

 脇を固める俳優陣にも実力派が集結した。夫の夜の顔を知らず生きてきた市川の妻役に大楠道代、市川に殺しを依頼している旧友・石田和行役に岸部一徳、そして、市川と石田の旧友である元ミュージカル女優・玉淀ひかるを阪本組デビューとなる桃井かおりが演じる。

 ほかにも、石橋主演と聞いて自ら手を挙げたキャストも数多く、さらなる名優たちが出演。そんな本作について阪本監督は熱い思いをコメントしている。「これは、たとえ、ひとところにいようとも、流れ者たちのものがたり。排気ガスや煤煙や紫煙を肺いっぱいにすい込んできた世代が、せっせと音楽に、映画に、演劇に、涯は政治にからだを預け、そのなかで栄養を摂り、生きてきた。それがいま、『なんですか、この慈悲心のない、みせかけだけの時代は』と、不愉快きわまりない。が、それをぐっとのみこんで、『まあ、遊ぼじゃないか』と集まったものどうし、戯れ、じぶんたちのすきな世界をいつまでも求めて、ひとびとから距離を置き、いや、距離を置かれ、忘れ去られるのは、それはそれでさみしいなと、嘆いたりもするが、それよりずっと大切なじかんがあると、朝から晩までうろたえることをやめない、この作品は、そんな輩たちの、哀愁ただよう活劇&ど喜劇で‥‥あ、そういえば、どこかの小説家が、どこかにこんな言葉を残していたらしい。『なにか言いたいやつは、みんなどこかおかしい』。どうか、日頃の鬱憤をありったけ持ち込んで、私たちの、架空に遊ぶ無邪気なさまを観ていただければ、きっと心は晴れやかに!」。(編集部・入倉功一)

映画『一度も撃ってません』は2020年4月TOHOシネマズシャンテほか全国公開

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