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『スター・ウォーズ』エイブラムス監督、レイアを別の女優に…という提案を突っぱねた

シネマトゥデイ

2019年12月6日 (金) 08時00分 更新

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のキャリー・フィッシャーさん - (C) 2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のキャリー・フィッシャーさん - (C) 2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

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 映画『スター・ウォーズ』シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を手掛けるJ・J・エイブラムス監督が、2016年に亡くなったキャリー・フィッシャーさんの演じるレイアについて、女優交代を提案され、突っぱねていたことを明かした。

 キャリーさんは、エイブラムス監督がメガホンを取ったシリーズ32年ぶりの続編『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で再びレイアを演じ、続くライアン・ジョンソン監督の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)にも出演。その公開を待たず、2016年に死去した。キャリーさんが演じるレイアを、どうやって『スカイウォーカーの夜明け』に登場させるのか。エイブラムス監督は「別の女優にやってもらえばいいと言ってきた人がいたけど、そんな提案をすること自体が信じられなかったよ」と振り返る。

 「提案してきた人たちは本気だったんだ。別の人を起用して、そのままキャリーのストーリーを続けようってね。正直なところ、あまり突っ込みたくない話なんだが、とても上の立場にいる人たちからの真剣な提案だったよ。だけど僕らは、それを検討すらするつもりはなかった。CGも絶対になしだ」

 その言葉の通り、エイブラムス監督は、代役やCGのキャラクターを利用せず、過去に撮影した映像を使用してキャリーさんの出演を実現させた。「しっかりと、しかも本当に自然にストーリーに入れることができたことを、すごく誇りに思っている」と自信をのぞかせるエイブラムス監督は「とても不思議な気持ちだよ。彼女はとても生き生きしている。彼女がもうここにいないと信じられないくらい。彼女なしでスカイウォーカー家の物語を終わらせることは、考えられなかった。それはありえない」と語る。

 「『フォースの覚醒』の映像を見直して、使っていない映像がたくさんあることに気づいたんだよ。運命の巡りあわせとでもいうのかな。『フォースの覚醒』の時は、それらが使われないまま終わることを残念に感じていたけど、あの映画には不要だった。そして、その時は自分が『スカイウォーカーの夜明け』をやることになるとは思っていなかった。あんな天才女優を失うことになることも。とにかく僕は、それらの映像を使う形で彼女のシーンを書くことに決めたんだ」

 技術的にも難しい挑戦に思えるが「そもそもこの映画は、常に60人くらいのキャラクターが画面に映っている。そのうち20人くらいはマスクをつけていて、4人くらいはドロイドで、パペットもいる。すごくクレイジーな撮影なんだ(笑)。だから、もともと技術的に難しいことはたくさんある。キャリーの映像を使うことも、その一つにすぎないんだよ」というエイブラムス監督。同時に「ただキャリーの場合は、正しいことをやらないといけないという気持ちがさらに強かったのは確かだ」という。

 「キャリーにも、彼女の家族にも、敬意を捧げる形でやらなければいけないと思った。クルーにも、そこはしっかりと話したよ」というエイブラムス監督は、完成したシーンへの絶対的な自信をのぞかせる。「ほかのキャラクターとやりとりするシーンもあるけど、すごくリアルに見えるよ。観客のみんなもそう感じてくれることを願う。事の経緯を知らない人が観たら気づかないだろうね。僕らは、キャリーが生きていたら語りたかったレイアの話を、そのとおりに語ったんだ。信じられないことにね」(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開

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