ここから本文です

世界の映画祭が参加!オンライン映画祭「We Are One: A Global Film Festival」プログラム発表

シネマトゥデイ

2020年5月27日 (水) 00時00分 更新

深田晃司監督『ヤルタ会談オンライン』(2020)より

深田晃司監督『ヤルタ会談オンライン』(2020)より

シネマトゥデイ

 世界各国の映画祭が参加し、10日間にわたってオンラインで開催される映画祭「We Are One: A Global Film Festival」のプログラムが発表された。

 国際的な映画製作者のコミュニティーが結集し、5月29日から6月7日にかけて開催される同映画祭。世界21の映画祭のプログラムをYouTubeにて無料で鑑賞することができる。収益は世界保健機関(WHO)と新型コロナウイルス感染症の救援活動を支援している各地域の機関に役立てられる。

 同映画祭には東京国際映画祭のほか、アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、ロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、エルサレム国際映画祭、ムンバイ映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、サラエボ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ベネチア映画祭が参加。プログラムには35か国以上からの長編作品、短編作品、ドキュメンタリー作品、VR作品など多彩な作品のほか、トーク映像も用意される。

 東京国際映画祭からは、湯浅政明監督の短編アニメーション『夢みるキカイ』(2007、『Genius Party ジーニアス・パーティ』の一篇)をはじめとする注目作が選定。深田晃司監督特集として『いなべ』(2013)、『ジェファソンの東』(2018)、劇団・青年団の30分の演劇作品をコロナ禍のさなかに置き換えた新作『ヤルタ会談オンライン』(2020)が上映されるほか、長編作品として大九明子監督の『勝手にふるえてろ』(2018)と松居大悟監督の『アイスと雨音』(2018)がラインナップされている。

 ほかにも同映画祭では、ワールドプレミア上映となるジョアン・チェン監督による長編ドキュメンタリー『ジ・アイアン・ハンマー(原題) / The Iron Hammer』や、ドリームワークス・アニメーションによる短編作品『ビルビー』『マルーンド(原題) / Marooned』『バード・カルマ』、ビル・スカルスガルドが参加したVR作品『オルタレイション(原題) / Alteration』などが鑑賞可能。ラインナップやスケジュールなどについては公式サイトを確認のこと。

 なお、第33回東京国際映画祭は10月31日から11月9日の開催を予定しており、現在は作品応募を受け付けている。(編集部・大内啓輔)

矢田部吉彦(東京国際映画祭シニア・プログラマー)コメント

高い志を掲げる「We Are One: A Global Film Festival」に参加できることを光栄に感じ、不自由を強いられている世界の人々に、映画を見る喜びを通じて少しでも開放感を味わってもらえる作品を選ぼうと試みました。ユニークなアニメーションや、勢いに乗る気鋭の映画監督たちによる刺激的な作品を、世界の映画ファンに楽しんでもらうことを意図しています。

東京国際映画祭は数々の才能ある作家たちの作品に恵まれてきており、今回の選定はそのようなご縁の深い監督たちの作品が中心になりました。

『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得し、2018年のTIFFでも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフがないゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。

『歓待』がTIFFで受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、今や日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回のための新作をご覧いただくことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。

TIFFで観客賞を受賞した大九明子監督による『勝手にふるえてろ』は、センスあふれる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。

松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。

今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります。

本文はここま>
でです このページの先頭へ