略歴
本名はMartin Marcantonio Luciano Scorsese。イタリア・シチリア系の家庭に生まれる。牧師を目指していたが挫折し、ニューヨーク大学で映画を専攻。卒業後はCFなどを製作し、ニューヨーク大に戻って講師を務める(当時の生徒にオリバー・ストーンやスパイク・リーがいた)。1968年「ドアをノックするのは誰?」で長編監督デビュー。「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」の編集を経て、ロジャー・コーマンの依頼で「明日に処刑を…」を監督。続く「ミーン・ストリート」で独自のスタイルを確立し、76年にはロバート・デ・ニーロを主演に迎えた「タクシードライバー」がカンヌでパルム・ドールを受賞するなど大反響を呼んだ。以後、2人のコラボレーションで「ニューヨーク・ニューヨーク」「レイジンブ・ブル」「キング・オブ・コメディ」「グッドフェローズ」といった多くの作品を生み出す。2001年の「ギャング・オブ・ニューヨーク」からは、レオナルド・ディカプリオとのコンビ作が続いている。マイケル・ジャクソンのミュージック・クリップ“BAD”の演出も有名。誰もが認める名フィルムメーカーだが、アカデミー賞では1980年の「レイジング・ブル」で監督賞に初ノミネートされて以降、5度も監督賞にノミネートされながら、いずれも受賞には至らず涙を呑んできた。しかし2006年、香港映画「インファナル・アフェア」を豪華キャストでリメイクした「ディパーテッド」で6度目の監督賞候補となり、ついに悲願のオスカー初受賞となった。近年は、HBOのTVシリーズ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」の製作総指揮や、遠藤周作の『沈黙』の映画化実現にも力を注いでいる。私生活においては、女優イザベラ・ロッセリーニ、プロデューサーのバーバラ・デ・フィーナなど4人と結婚・離婚ののち、1999年に5度目の結婚をした。
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受賞歴
映画賞 | 受賞回(年度) | 受賞部門 / 作品 |
---|---|---|
ゴールデン・グローブ | 第69回(2011年) |
ヒューゴの不思議な発明 |
ゴールデン・グローブ | 第67回(2009年) |
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アカデミー賞 | 第79回(2007年) |
ディパーテッド |
NY批評家協会賞 | 第72回(2006年) |
ディパーテッド |
ゴールデン・グローブ | 第64回(2006年) |
ディパーテッド |
ゴールデン・グローブ | 第60回(2002年) |
ギャング・オブ・ニューヨーク |
ヴェネチア国際映画祭 | 第47回(1990年) |
グッドフェローズ |
NY批評家協会賞 | 第56回(1990年) |
グッドフェローズ |
LA批評家協会賞 | 第16回(1990年) |
グッドフェローズ |
カンヌ国際映画祭 | 第39回(1986年) |
アフター・アワーズ |
カンヌ国際映画祭 | 第29回(1976年) |
タクシードライバー |
LA批評家協会賞 | 第2回(1976年) |
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インタビュー
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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』レオナルド・ディカプリオ&スコセッシ監督 単独インタビュー
レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組んだ映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。ディカプリオが新境地を開いた演技を見せた同作について、二人が語った。
2014年1月29日
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『ヒューゴの不思議な発明』マーティン・スコセッシ監督&クロエ・グレース・モレッツ インタビュー
マーティン・スコセッシ監督初の3D映画『ヒューゴの不思議な発明』。名匠が手腕を発揮し、深みのある家族向け映画となった本作について、スコセッシ監督とヒロインを演じたクロエ・グレース・モレッツが語った。
2012年3月1日
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『シャイン・ア・ライト』ニューヨークプレミア ローリング・ストーンズ、マーティン・スコセッシ監督
約40年間第一線を走ってきたローリング・ストーンズが2年前に行ったコンサートを映像化した『シャイン・ア・ライト』のニューヨークプレミアに、監督のマーティン・スコセッシとともに出席し会見を開いた。
2008年4月2日