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ナショナルシアターライブの名舞台『アマデウス』上映中

へらへら眼鏡
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美しいものラブ。尊敬する監督はパク・チャヌク、2017年のベスト映画は「お嬢さん」。2018年のベス...

ああ、なんだってわたしは映画コラムを書く場で、演劇の話をしてしまうのだろう。正確には、演劇の映像化だが。でも、まぁ、そういう人間なのだから、仕方がない。

『アマデウス』が2018年7月19日まで、東京・吉祥寺オデヲンで上映されている。いますぐに観にいって欲しいです。

3000円が高い?
演劇には興味がない?
なんということを言うのか......。
ちょっと、そこに座りなさい。

そもそも、ナショナルシアターライブという企画を、ご存知だろうか?

ご存知ない? なんて哀れな人生なのだろう。

『アマデウス』という映画は、もしかしたら、お聞き覚えあるかも?
「許してくれ、モーツァルト!君を殺したのは私だ」

写真:アフロ

物語はこうだ。作曲家・サリエリは敬虔な信仰心を持ち、尊敬を集める作曲家だった。しかし大天才・ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトと出会ってしまったことで、サリエリの人生は、不可逆に変わってしまう。

大天才を唯一、本当に理解できるのは自分だけ。でも同時に湧き上がってくる強烈な嫉妬。次第に神を呪うほどに苦しむサリエリは、自らの運命に打ち克とうと闇に転がり落ちていく......。

イギリスの劇作家、ピーター・シェーファーによる戯曲を映画化し、アカデミー賞をはじめ賞をたくさん獲りまくった作品だ。

ナショナルシアターライヴとは、イギリスの国立劇場である、ロイヤルナショナルシアターの名舞台を映像化し、日本を含む世界中の映画館で上映している。

写真:アフロ

これがいかにすごいことか!

あなたは日本にいながらにして、ロンドンのサウス・バンクにある劇場まで12時間のフライトに出かけることなく、飛行機代もホテル代も世界的にあまり評判がよろしくないお食事代も支払うことなく、たまに誤植はあるけれど、日本語字幕つきで、「ああ......面白いんだけど英語がわからない」とおのれの英語能力の乏しさを呪うこともなく、観ることができるのだ。

たったの3000円で。世界一の演劇を!

ネタバレはできない。すべてを、新鮮に感じて欲しいから。でもこの体験を例えるのであれば、ディズニーランドと旅行とファッション誌とドストエフスキーが最高のかたちで、いっしょくたになったかんじかな。

どうか観にいってください。お願いします。吉祥寺オデヲンの7月19日までに間に合わなければ、再上映を待ちましょう。

そして、人間の運命について、ともに思い巡らせましょう。

へらへら眼鏡
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美しいものラブ。尊敬する監督はパク・チャヌク、2017年のベスト映画は「お嬢さん」。2018年のベストは『タクシー運転手』か『アイトーニャ』になりそう。人生で一番繰り返し観た映画は『タイタニック』最近観てよかったのは 『ラジュテ』。最近、自主制作映画がきになる。

記事はここで終わりです。

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