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アーティストの孤独に胸が締め付けられそうになった『アリー/ スター誕生』

ソフィー
ソフィー

主にハリウッド映画を中心に、年間100本以上を鑑賞。アメコミは原作との比較も楽しむタイプ。『ガタカ』...

『アリー/ スター誕生』本予告編

2019年(第76回)ゴールデン・グローブ賞(以下GG賞)の結果はもうご存じですよね?作品賞(ドラマ部門)を獲った『ボヘミアン・ラプソディ』や外国語映画賞を受賞した『ROMA/ローマ』も語りたいところですが、今回は主題歌賞を獲得した『アリー/ スター誕生』についての感想をお届けしたいと思います。

(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ブラッドリー・クーパーは、『世界にひとつのプレイブック』(2012年)や『ハングオーバー!』シリーズの中で甘いマスクで女性の心を魅了する俳優として有名ですが、本作『アリー/ スター誕生』では主演および監督(初メガホン!)も担当しています。共演のお相手は世界の歌姫レディー・ガガ。一流アーティストのガガの歌唱力には全く不安を抱きませんでしたが、はたして俳優のブラッドリー・クーパーはどんな歌声を披露してくれるのか......! そんな期待を胸にいざ鑑賞。

昼はウエートレス、夜はゲイバーで歌手として働くアリー(レディー・ガガ)。歌手になりたいという夢を持ちながらも、自分の外見に自信が持てず、親の世話や職場の上司にどなられる日々を送る彼女。ある日、ふとしたきっかけで世界的アーティストのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会います。

強気なジャクソンに押されるがままステージに上がると、その歌声に観衆は熱狂し、ついには歌手デビューまでしてしまうアリー。キラキラと輝かんばかりのアリーと人気イケメンアーティストのジャクソンが恋に落ちるのに時間はかからず、二人は夫婦となり、幸せな家庭も手に入れます。しかし、全てがうまくいかないのが人生。

(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

右肩上がりに人気が出て、テレビ出演やついにはグラミー賞にノミネートまでされるアリーとは対照的に、人気の絶頂が過ぎて、アルコールや薬物におぼれながら衰退していくジャクソン。そんな彼を支えようとするアリーですが、状況は悪化していくばかり。はたしてジャクソンは復活できるのか? 二人に幸せは再び訪れるのか?

GG賞主題歌賞を獲得した「Shallow」 は劇中でアリーが制作し、ジャクソンに披露するところで初お目見えします。そこからアレンジが施され、作品の中でも何度か歌われ、いくつかのパターンを楽しむことができます。もちろん、実際の作詞作曲もガガが加わっています。鑑賞する際には、ぜひセリフにも注目してください。アリーとジャクソンの心の機微につながってきますので。

私が、本作で一番響いたのはジャクソンの孤独。人気から転がり落ちてしまうアーティストの話なんていくつも見聞きしてきたはずなのに、この作品でのジャクソンの衰退ぶり、寂しい気持ちと孤独と戦い切れない辛さに思い切り心が痛んでしまいました。(鑑賞後、数日たっても思い出すと辛い...!)

甘えじゃないか、なんて意見は置いておいて、素直に孤独に打ちひしがれる落ちぶれたアーティスの姿を見守ってもいいんじゃないかしら。愛する妻が有名アーティストとなり、世界的な賞も受賞し、輝いている姿を応援したい気持ちはあるものの、自分が手掛けた無名だったころの彼女はもうそこにいない......。もう自分は必要ないかもしれない、落ちぶれた自分なんて......。そんな心の叫びが痛いほど伝わってくるブラッドリーの演技はなかなか見応えがありました。大したことないと思っていた歌声も、ちゃんと一流アーティストに聞こえた!(失礼)

すでにYahoo!映画のレビューでも賛否両論語られていますが、いろいろな感想を持てるのが映画のいいところ。私と同じく心を痛めてしまうかもしれない方もいるかと思いますが、ぜひGG賞主題歌賞を獲得した「Shallow」とたくさんの心動かされる曲を聴きに劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

『アリー/ スター誕生』
Yahoo!映画 作品詳細ページへ

『アリー/ スター誕生』の劇中楽曲がGYAO!で配信中!

「シャロウ~『アリー/ スター誕生』愛のうた」(日本語字幕入)
配信期間:~2019年5月8日 23:59

MV「シャロウ~『アリー/ スター誕生』愛のうた」
GYAO!で視聴する

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ソフィー
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主にハリウッド映画を中心に、年間100本以上を鑑賞。アメコミは原作との比較も楽しむタイプ。『ガタカ』のような人生のままならさを感じつつ『ラブ・アクチュアリー』のような愛満載の人生を夢見ています。

記事はここで終わりです。

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