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映画『ジョーカー』ホアキン・フェニックスにしか出せないジョーカー像の理由

うぱ
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ジャンル問わず、ただひたすらに洋画を見ている。ゆるっと毒は吐くけれど、それもまた映画の楽しみ方。 ...

ジョーカー』予告編〈コラム記事はこちら

雑居ビルの中にある、部屋でアーサー・フレックは鏡の前で自分を見つめ、ピエロの化粧をしながら涙を流す。

この涙が持つ苦悩は誰も知ることもなく終わるはずだった。

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved" "TM & (C) DC Comics"

混沌としたゴッサム・シティでアーサーは、病弱な母親と共に暮らし、大道芸人をしながら細々と生活をしてた。

「人を笑顔にしたい。」

そんな、心優しいアーサーの願いもむなしく、つましく暮らすことすら許さないゴッサム・シティ。経済的格差に、街の人々の不満はつもり治安は悪化。それは、着実にアーサーの心を蝕み、あのジョーカーへと変貌させていく。


写真:ロイター/アフロ

本作でジョーカー役に指名された名優ホアキン・フェニックス。『グラディエーター』では愛に飢えた冷血な皇帝の役を演じ人々を魅了し名を知らしめた。『her/世界でひとつの彼女』では、AIと恋する男性を繊細なタッチで演じた...かと思えば『ゴールデン・リバー』では、殺し屋兄弟の野心の強いのんだくれの弟(酔っ払いの演技が秀逸だった...)。彼の出演作には、同じ空気の流れる作品なく。常に新しいと思える映画に出演し続けているようだった。

象徴的なのが、ホアキン・フェニックスが突如「俳優をやめてラッパーになる」と映画界を驚かせ、お世話になったセレブ達から心配されたが「実は嘘でした。そういうドキュメンタリー映画を撮ってました。」と周りからやや冷ややかな反応を受けた『容疑者、ホアキン・フェニックス』。そんな彼がもつ独特のエンターテインメント性がアーサー・フレックとかぶる瞬間も感じた。『ジョーカー』ではホアキン・フェニックス自身の世界観もカリスマ性となって滲み出ていたのかもしれない。

この『ジョーカー』で「バットマン」シリーズ歴代のジョーカー達がおこしていた数々の共感不可能な悪事の意味を知った。彼は、ただ孤独に流した涙とは違う苦悩の解放の仕方を覚えたのだと。

こんなにひとりよがりなのに、共感してしまうのはなせだろう。
こんなにイかれてているのに、応援したくなる気持ちはなぜだろう。

私はジョーカーの周りに取り巻いていた共鳴者たちと同じ気持ちなのだろうか。

どこかダークヒーローにも似た...でも、圧倒的なヴィラン。
このカリスマ性にあたれば、あなたの中にもヒーローと敵対する側につく心を持っていた事に気がつくことになる。

映画『ジョーカー』作品詳細はこちら
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ジャンル問わず、ただひたすらに洋画を見ている。ゆるっと毒は吐くけれど、それもまた映画の楽しみ方。

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