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「赤」の映える映画3選

アカリ
アカリ

恋愛映画&人生映画が大好物。大学時代に観る専だと勘違いして入った映画研究会で、自主制作映画の女優をや...

作中で使われている「色」に注目して観ることも、映画を楽しむ方法の1つです。
愛、情熱、怒り、衝動、さまざまな印象を持つ「赤」。
今回は言わずと知れた名作3本を、「赤」という色のくくりで語ってみたいと思います!

1本目は『シンドラーのリスト』。
「赤」が印象的な映画と言えば、この作品を外さないわけにはいかないでしょう。

第二次世界大戦中、ナチスによる虐殺・虐待に苦しめられていたユダヤ人たちと、ドイツ人実業家シンドラーとのやりとりを描くこの作品。
1993年の作品ですがほぼ全編が白黒で描かれています。

UniversalPictures/Photofest/MediaVastJapan

白黒映画なのに比較的時代が浅いため映像が鮮明なのが多少違和感があり、最初は少し慣れるのに時間がかかるかもしれません。
でも逆に途中から、白黒でまだよかったと思えるはずです。
人間はここまで醜くなれてしまうということを残酷なまでに見せつけられ、それが映画の中ではなく数十年前に本当に起きたことなのだという紛れもない現実が、映画の外にいる私たちに迫ってきます。

UniversalPictures/Photofest/MediaVastJapan

果たして、その中で「赤」はどのように描かれているのでしょうか。
ここで言葉で説明するのはあまりに野暮すぎるので、ぜひご自分の目で確かめて、感じてみてください。

2本目は、『キャロル』。
写真家を夢見ながらデパートで働く若きテレーズと、裕福な子持ちの婦人だが実は夫との仲は冷めきっているキャロルの、濃密ながらもすれ違う関係を描いています。

The Weinstein Company / Photofest / ゲッティ イメージズ

まだまだ同性愛が社会に受け入れられていなかった時代、当事者自身も手探りで自分や相手の感情を確かめていく。

登場人物たちの気持ちを象徴するかのように、作品全体を寒色系のヴェールが覆っているようにも見えますが、キャロルの「赤」、そして時々テレーズの「赤」がとても印象的。
キャロルとテレーズも、無意識にお互いの「赤」を探し、2人だけに通じる秘密のメッセージを「赤」に託しているようにも思えます。

The Weinstein Company / Photofest / ゲッティ イメージズ

赤い服や赤い小物だけでなく、真っ赤に塗られたマニキュア、深紅の口紅、上気して赤くなった頬。
映画を観終わった後に思い出される記憶の断片には、きっと「赤」が含まれているはずです。

3本目は、『ラストエンペラー』。
第二次世界大戦や文化大革命の波に翻弄(ほんろう)された、清朝最後の皇帝溥儀の一生を描きます。

ANGELONOVI/YANCO/TAO/RECORDEDPICTURECO/TheKobalCollection/WireImage.com

史実から離れたと思われる脚色も多く、何より中国人や日本人までもが英語で話しているのがものすごい違和感なのですが(笑)、ドキュメンタリーというよりはあくまで歴史映画として鑑賞すれば、ただただ圧巻の映像美です。

作品の美しさと威厳を陰から支えているのは、間違いなく紫禁城。
この作品では本物の紫禁城でロケが行われており、やはり作り物には到底まねできない、本物の美しさとすごみが、画面越しに伝わってきます。

皇帝の色といえば黄色ですが、作品では「赤」が主要な場面で印象的に使われています。
物語の始まりのシーン、紫禁城の赤壁、たなびく赤い旗、登場人物たちが身に付けている、赤。
作品全体を通じて緑色との対比も印象的で、画面を支配している色に着目してストーリーを追うと、また違った視点でこの作品を楽しむことができると思います。

ANGELONOVI/YANCO/TAO/RECORDEDPICTURECO/TheKobalCollection/WireImage.com

上記3作品、まだ観たことがないという方はぜひ色探しのつもりで、
もうどの作品も観たことあるよという方も、「赤」に注目して久しぶりに鑑賞してみてはいかがでしょうか!

>『シンドラーのリスト』Yahoo!映画 作品詳細へ >『キャロル』Yahoo!映画 作品詳細へ >『ラストエンペラー 』Yahoo!映画 作品詳細へ

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アカリ
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恋愛映画&人生映画が大好物。大学時代に観る専だと勘違いして入った映画研究会で、自主制作映画の女優をやらされた経験アリ。『Lolita(1997)』『SATC』大好き。

記事はここで終わりです。

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