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2018年 第31回 東京国際映画祭特集

掲載期間:2018年9月21日〜11月9日

「稲垣吾郎は素晴らしい映画俳優」と絶賛...矢田部吉彦氏インタビュー後編

10月25日から東京・六本木ヒルズなどで開催される「第31回東京国際映画祭」。Yahoo!映画では、同映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏にインタビューを行い、コンペティション部門のおすすめ作品や日本映画の現在地について話を聞きました。(取材・文:尾崎将司 写真:塚原桃子)

――コンペティション部門は苦労をされて選ばれたようですが、どんな基準で選定されましたか?

一番意識したのは、作った映画監督の個性が出ているか、映画祭として応援していきたい監督であるかです。作り手の個性を重視したのは一番でしょうね。世界中からそういう監督を集めてくることによって、観客が優れた監督の目を通して、世界のいろいろな姿を知ることが、ひとつのテーマになったと思います。

――コンペティション部門でおすすめの作品はありますか?

まずは『アマンダ』というフランス映画を挙げたいです。とても心が温まるというか、熱くなる作品です。夏の美しいパリで起こる悲劇を描いています。ラストは落涙必至です。パリが美しいだけに悲劇が突き刺さります。幅広い層に感動してもらえる作品です。

めったに観られないタイプという意味では『ブラ物語』という不思議なタイトルの作品があります。架空の街を走る列車の機関士が車体に引っかかった洗濯物のブラジャーを見つけて、持ち主を探し回る物語です。小学生が考えそうな話を、よくぞ真面目な映画にしたと思いました。心が温まる大人のファンタジーに仕上がっています。

エンタメ度が一番高いのは『テルアビブ・オン・ファイア』というコメディーです。背景にはイスラエル、パレスチナ問題があって、複雑な政治状況が背景にあるので、少し敷居が高く感じるかもしれませんが、コメディーなので笑って楽しみながら、地域の状況を理解できます。エンタメで勉強になる作品というのは、あまりないですがとても楽しい作品です。
日本公開が決まっているコンペティション部門のその他の上映作品はこちら

――日本映画はどうでしょう?

『半世界』をご紹介します。中年手前の男性が世界から隔絶されたような場所で、木炭作りにひとりで向き合っていて、独自の世界を築いています。彼の独自の世界と外の広い世界を対比しながら、ヒューマンドラマが展開するので『半世界』というタイトルなのです。現代を生きる人にとっては、いまという時代をどう生きるべきかという深いメッセージが突き刺さる作品です。

不器用な男を稲垣吾郎さんが演じています。以前より、稲垣さんは映画俳優としてスクリーンでもっと見たいと思っていました。その期待を大きく上回ってくれて、心底素晴らしいと思えました。映画俳優の稲垣吾郎を発見できるという意味でもおすすめしたいです。

(C) 2018「半世界」FILM PARTNERS

――阪本順治監督と稲垣吾郎という組み合わせも興味深いですね。

『半世界』は阪本順治監督のオリジナル脚本で、監督デビュー30周年の作品でもあります。これは想像ですが、チェ・ゲバラを描いた『エルネスト』でキューバに行かれたり、外の世界に出つつ、自分の世界はなんだろうと思って、『半世界』というオリジナル脚本を書いたところに、とても深いものがあると思います。そして、その主役に稲垣吾郎さんを指名したということも考えれば考えるほど、この作品は深いと思います。
『半世界』を含むコンペティション部門のその他の上映作品はこちら

――海外における日本映画の現在地はどのように捉えていますか?

日本映画にとって、素晴らしい年になりました。海外の映画祭はカンヌを中心に動いているのですが、『万引き家族』と『寝ても覚めても』がカンヌのコンペティションに入ったことは、本当に快挙だと思います。二本の日本映画がコンペに入って、そのうちの一本がパルムドールを獲るというのは、めったにないことです。日本映画の存在感がこれほど世界的に高いことはないので、記念すべき年になりました。確実に日本映画には追い風が吹いていると思います。

――今年は『カメラを止めるな!』というヒット作もありました。

奇跡的な作品ですね。マネしようと思っても、なかなかマネできないですし、今後も続くかというと、そうもいかない気はします。数十年に一本どころか、日本映画史上、後にも先にもない現象だと思います。予算300万円で20億円の興収というのは、唯一でしょう。マネされても困るという気もします。ですが、いまインディペンデントで映画作りに携わっている人には大きな勇気を与えました。だからといって、300万円で映画を作っていいとは言いたくはないのですが......。テレビで宣伝している作品だけが映画ではないということに多くの人が気づいてくれたという点で、『カメラを止めるな!』の功績は計り知れないものがあると思います。
『カメラを止めるな!』、『万引き家族』を含むJAPAN NOW部門のその他の上映作品はこちら

(C) ENBUゼミナール

――一東京国際映画祭がこれから力を入れるところは?

今後より力を入れたいところは若い人にどう見てもらえるかです。子どもに映画の面白さを伝えるためには教育のところから始めないといけないと思っています。ですので、ユース部門を立ち上げて、小学生向け、中学生向け、高校生向けに分けています。高校生には、海外の高校生がどういう青春を送っているのか観てほしいです。小学生には弁士がついて親子で観て楽しい上映を企画しました。また、中学生には撮ってもらった作品をプレミア上映します。小中高それぞれに映画の楽しみを知ってもらう部門を設けました。この部分にもっと力を入れて、もっと大きくしていきたいです。映画の未来につながる話なので、頑張りたいと思っています。

――一人気作のチケットは買えない場合も多いと思います。

そこは逆に言えば、どの作品も自信があるので、映画祭の楽しみ方としては、いろんな作品をやっているので、観たい作品のチケットが取れなかったら、全然知らない作品を観てほしいと思います。そこに絶対発見があります。その出会いの縁が映画祭の最大の楽しみのひとつですので、もしチケットが取れなかったら、同じ時間帯の別の作品をだまされたと思って、観てください。映画祭の楽しみはコレです!

■矢田部吉彦プロフィール

フランス・パリ生まれ。幼少期は欧州、中学から大学までを日本で過ごす。大学卒業後、大手銀行に就職し、在職中に留学や駐在を経て映画業界へ転職。以後、映画の配給と宣伝を手がける一方で、ドキュメンタリー映画のプロデュースや、フランス映画祭の業務に関わるようになり、2002年から東京国際映画祭へスタッフ入り。2004年から現在まで上映作品の選定を行う作品部の統括を担当。2007年よりコンペティションのディレクターに就任。

フォトギャラリー

今年のレッドカーペットを様子を写真にてお楽しみください

上映作品

東京国際映画祭とは?

日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭

第31回を迎える東京国際映画祭(以下 TIFF)は日本で唯一の国際映画製作者連盟*公認の国際映画祭です。1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生した TIFFは、日本およびアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、アジア最大級の国際映画祭へと成長しました。いまや最も熱気溢れるアジア映画の最大の拠点である東京に世界中から優れた映画が集まり、国内外の映画人、映画ファンが新たな才能とその感動に出会い、交流する場を提供します。

*国際映画製作者連盟:世界の映画産業、国際映画祭の諸問題を改善し、検討する国際機関。パリに本部を置き、世界 31 ヵ国(2017年9月現在)が加盟している。

プレゼント

応募要項を詳しく見る▼

第31回東京国際映画祭2018
映画鑑賞券プレゼントキャンペーン

第31回東京国際映画祭にて上映される作品の中から選りすぐりの作品の映画鑑賞券をプレゼントします。
※応募にはYahoo! JAPAN IDの登録が必要です

賞品・当選者数


『アリー/ スター誕生』:1組2名様
『人魚の眠る家』:1組2名様
『GODZILLA 星を喰う者』:1組2名様
『半世界』:1組2名様
『万引き家族』:1組2名様
『女王陛下のお気に入り』:1組2名様
『ROMA/ローマ』:1組2名様
※やむをえない理由により、賞品内容を変更する場合があります。

応募期間

2018年10月18日(木)〜 2018年10月23日(火)15時
※本キャンペーンは予告なく終了する場合があります。あらかじめご了承ください。

応募方法

パスマーケットよりご応募ください
※応募にはYahoo! JAPAN IDの登録が必要です

当選発表

・キャンペーン期間終了後、厳正なる抽選のうえ当選者を決定します。
・当選のご連絡メールはパスマーケットより2018年10月23日18時頃にお送りする予定です。
・当選連絡後、指定日時までにご返信をいただけない場合は当選が無効になります。
・当選者の発表は賞品の受取をもってかえさせていただきます。

チケット受取方法

・賞品は指定の場所にて、本人確認をさせていただいたうえでお渡しいたします(お名前の確認できるものをお持ちください)。
・当選メールでは入場できません。
・パスマーケットからの当選メールに記載されているQRコードでは入場できませんので、上映当日に六本木ヒルズ2F大屋根チケットセンターにてチケットをお引き取り頂くことになります。

個人情報について

お客様からお知らせいただいた個人情報は、東京国際映画祭2018事務局が取得し、管理を行います。東京国際映画祭2018事務局は、プライバシーポリシーに従ってお客様の情報を取り扱うものとし、本サービスに必要な範囲を超え、またはプライバシーポリシーに表明する目的以外に利用することはありません。

応募上の注意

・ご応募、登録内容に虚偽の記載があった場合は、応募資格・当選資格を取り消すなど、キャンペーン適用対象外となる場合があります。
・キャンペーンへのご応募は、日本国内に在住の方に限らせていただきます。また、賞品のお届け先は日本国内のみとさせていただきます。
・キャンペーン期間内であっても、応募後の内容修正などはできませんので、ご入力の際は間違いのないようにお願いいたします。
・応募受理のご確認および抽選・当選結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
・Yahoo! JAPAN社員および関係者の応募はご遠慮ください。

賞品に関するご注意

・賞品の交換・返却・返金などはお受けできません。
・当選者として賞品を受け取る権利およびお受け取りになった賞品は、有償無償を問わず他人に譲渡することはできません。
・会場までの交通費などは当選者のご負担とさせていただきます。

キャンペーン主催者について

本キャンペーンは東京国際映画祭2018事務局が主催いたします。

2018年10月23日(火)15時締切

  • レディー・ガガ主演、圧巻のドリーム・エンターテインメント!
    アリー/ スター誕生
    アリー/ スター誕生
    日時:10/25(木)
    開演:19:30〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC7
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • 東野圭吾原作のミステリーを篠原涼子と西島秀俊で実写化
    人魚の眠る家
    人魚の眠る家
    日時:10/29(月)
    開演:18:45〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC7
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • 全3部作のアニメ映画『GODZILLA』シリーズの完結作
    GODZILLA 星を喰う者
    GODZILLA 星を喰う者
    日時:11/3(日)
    開演:13:30〜
    場所:東京国際フォーラム ホールC
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • 稲垣吾郎主演で贈る完全オリジナルストーリー。舞台挨拶付き
    半世界
    半世界
    日時:10/30(火)
    開演:19:00〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC7
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • カンヌ最高賞受賞!アンバサダー松岡茉優出演作品
    万引き家族
    万引き家族
    日時:10/31(水)
    開演:10:25〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC1
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞
    エマ・ストーン主演作品
    女王陛下のお気に入り
    女王陛下のお気に入り
    日時:11/1(木)
    開演:21:00〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC7
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。
  • ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞!アルフォンソ・キュアロン監督作品
    ROMA/ローマ
    ROMA/ローマ
    日時:11/2(金)
    開演:10:50〜
    場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ SC3
    枚数:1組2名様
    応募は終了しました。